
ども。モトです。
ハードロック・ヘヴィメタルを愛するリスナーの希望、
ハードロック・ヘヴィメタルでバンドデビューを志す人たちの
楽曲制作やバンドのブランディングのヒント、
或いは勇気と自信につながれば幸いです。
【目次】
現在の音楽シーン
かつてハードロックやヘヴィメタルというジャンルは
日本の音楽シーンにおいて、数曲はTop10に入るジャンルでした。
世界で見ればTop10すべてがハードロックやヘヴィメタルという時代もありました。
しかし、今はTop10に入ることさえ珍しい状況です。
2020年4月13日現在、Apple MusicのTOP10入りしているアーティストを見てみると
日本のTop10
・Official髭男dism
・King Gnu
・LiSA
・Uru
USAのTop10
・ドレイク
・トリー・レーンズ
・Roddy Ricch
・ザ・ウィークエンド
・Megan Three Stallion
という感じでした。
正直、普段聞かないアーティストも含まれていたので
全アーティストの楽曲を聞いてみました。
Metalは皆無でした・・・。
(「LiSA」はMetalではないですがRockアーティストとして好きです)
USAにおいてはRockすらランクインしていない状態です。
Metalは死んだのか?!
リスナーも含め、熱心なMetalファンならご存知のはず。
かつてTop10入りした数々のバンドが今も現役で活動していること。
Metalブームが去ったあとも才能あるMetalバンドが世界中でたくさんデビューしていること。
トレンドではないがMetalは確実に生きている!!
しかしトレンドにおいては瀕死ではないか?
ハードロック・ヘヴィメタルがTop10入りしていなければ
本当の意味で「生きている」とは言えないのではないか?
いろいろ思いはあると思います。
確かにTop10入りしてトレンドになれば
ハードロック・ヘヴィメタルを聴く人が増えますので
若い世代が将来ハードロック・ヘヴィメタルのバンドを結成する可能性が上がり
良質なバンドがデビューしていくでしょうから
ハードロック・ヘヴィメタルの楽曲がTop10内に増えればMetalファンとしては嬉しい限りです。
しかし、バンド側からすれば音楽性によるマインドのジレンマはあると思います。
「Top10入りすることは歓迎するが、音楽制作において媚びを売るつもりはない」
よくある話です。
音楽ビジネスの世界を目指し夢を叶える可能性を上げたいのであれば
トレンド(=ファンの求めるもの)を意識する必要はあります。
ハードロック・ヘヴィメタルの「プロ」という座席を増やす必要があり
座席の数はトレンドと比例してるからです。
「媚びを売る」必要はないですが、自己満は可能性を下げる一方です。
ではどうしたらいいのか?
最近ではめっきり減ったハードロック・ヘヴィメタルアーティストの中で
とびきり成功している例を見てみましょう。
BABYMETAL、PassCodeの活躍は奇跡なのか?
あまりに有名な2組ですので詳細は割愛します。(ウィキペディアのリンクを貼ります)
この2組の音楽性はMetalです。
音楽シーンのトレンドから離れているはずのMetalで世界的に成功しています。
BABYMETALの活躍
PassCodeの活躍
成功の要因を考察してみる
両者の共通点は言うまでもなく「アイドルとMetalの融合」です。
「アイドル=可愛い」ものと「Metal=イカつい、(知らない人からすると)怖い」
を融合することは最早「発明」と言っても過言ではありません。
しかし、この「アイドル」と「Metal」には共通点もあります。
アイドルファンの特徴から挙げますと・・・
「オタク」
「熱烈」
「ライブではめっちゃ動く」
「周囲に何を思われていても気にしない」
「年齢気にしない」
などなど。
これってMetalファンと同じ特徴だと思います。
つまり共通点は
「ファンの特徴が同じ」という点です。
※Metalファンの方、「俺オタクじゃねぇし」と思っているかもしれませんが
ニッチな音楽を今でも愛し、ファッショントレンド無視のバンドTを着ている時点で
充分「オタク」ですよ。でも良い意味で捉えてください。
「オタク文化」によって数々の日本人が成功しているのです。
BABYMETALとPassCodeの創始者が
「ファンの特徴が同じだ!」と思ったかどうかはわかりませんが
両者の心理をついたのは事実だと思います。
そこでBABYMETALとPassCodeがバズった理由を考察してみます。
①圧倒的な演奏人のスキル
②海外では馴染みのない「アイドル」という存在との融合
要約するとこの2点に絞れますが、②についてもう少し掘り下げます。
・日本においても「アイドル」と「Metal」との融合は新しい
・「アイドル」にアレルギーを持っていた人にとって、
AKB48以降のアイドルの活躍によって免疫がついていた
・Metalとしてのクオリティが高い(楽曲、演奏スキルなど)
・海外で日本のアイドルは新しい
・海外にとってMetalでボーカルが複数人というのは希少で新しい
・海外にとってMetalらしからぬボーカルパートが新しい
などなど、たくさんありますね。
Metalでもバズることは可能
BABYMETAL、PassCodeの活躍を見れば
ハードロック・ヘヴィメタルがトレンドではない今の時代に
Metalであってもバズることは立証されています。
つまり音楽ジャンルは関係ない、いかに面白いと思われることをするかが
他との差別化に不可欠で、それはサウンドだけでなくブランディングであっても重要ということです。
ではどんなことをすればいいのか・・・
先人をヒントに考察してみます。
バズるには「誰もやっていないことをやる」ことが大事
Metalに限ったことではないですが、「新しい」ことは
バズるには必要なことと理解できます。
過去を振り返れば、人気が爆発したバンドの多くが
「新しいこと」にチャレンジしてきました。
古い話から振り返れば
・ギターが大きな音を出すことで音が割れるサウンドをメインに使った(Rockの起源)
・シャッフルが基本だった時代に8ビートを用いた(ロックンロールの起源)
・スタッズなどを多用した衣装を採用した(Meralの起源)
・ホラー映画の要素をバンドサウンドに採用した(ラウドロックの起源)
・男性は短髪が常だった時代に男性が髪を伸ばす
・女性だけのものだった化粧を男性がした
・タブーとされたバラエティ番組に率先して出演した(話題作りを先行した)
・DJなど他ジャンルの要素とミックスした(ミクスチャーなど新しいジャンルの確立)
などなど、サウンドに囚われずにブランディングにも「新しいこと」を取り入れてきました。
最初は「気持ち悪い」と敬遠された内容もあります。
大事なのは他の誰もやっていないことを先駆者としてやること。
失敗したとしても、結果が出なければ次のチャレンジをすれば良いだけ。
周囲の悪評は「一時的なもの」として一定期間続けて反応をしっかり見ることが大事です。
ある程度続けているとニッチなファンがつくものです。
初動の反応が良い内容は継続してみる等、常に実験です。
これはプロのアーティストも同じことをしています。
プロがしているのにアマがしないという選択肢はありえません。
誰かの真似事は二番煎じまではバズるかもしれませんが
オリジナルには勝てないと思いますのでやはり真似事は「所詮」といったところでしょうか。
往年のMetalが好きでブレずに拘ることは一つの姿勢だと思いますが
バズるためには自分のバンドが一つのジャンルとなることを目指すくらいのマインドが
その後の成功に直結するのだと再認識できます。
まとめ
ハードロック・ヘヴィメタルファンの皆さん
小さなライブハウスで頑張っているMetalバンドを厳しくも優しく応援してあげてください。
あなたの応援が日本の音楽シーンに直結しているからです。
Metalバンドの皆さん
オリジナリティを追求しましょう。
ファンの皆さんはバンドの皆さんを好きなはずです。
バンドの皆さんに夢の延長を見ているはずです。
ステージに立つということはファンの夢であり、憧れの存在でなければいけないと思うのです。
ファンは夢の体現者であることに共感を覚え、応援してくれるのです。
真似事ではなく一つのジャンルを発明することを追求することでファンへの回答になると思います。
自分も含め、Metalを盛り上げたいですね。