
ども。モトです。
今回は「中級者」に向けるエレキギターの上達方法についてです。
お金を払ってエレキギターを教わったことのある人は読まなくてもいいと思います。
独学である程度弾けるようになっている人は
ご自身のスキル確認のためにも最後までお付き合いください。
【目次】
独学の人は基礎ができていない?!
何でもそうですが「基本」や「基礎」はとても大切です。
「基本」や「基礎」の重要性はわざわざ語らずともご理解できると思います。
では、独学でエレキギターを始めた人の中で
エレキギターの「基本」や「基礎」を学び、
日々の練習に取り入れている方はどのくらいいるでしょうか。
「アルペジオが苦手」
「テンポの速い8分音符のバッキングをダウンピッキングで弾くのが辛い」
「カッティング時の16分音符の3連譜が弾けない」
「飛弦するフレーズがうまく弾けない」
などなど。
挙げるとキリがないですが
苦手なものの多くは基礎ができていないことが原因になっていることが多いです。
逆に言えば「基礎」ができていれば今の苦労は不要となります。
「基本」や「基礎」は地味な練習で体得されるものですので
ついつい目を背けがちですが、
普段から基礎練習をしておけば、難しい曲にトライしても
短時間でマスターできるようになります。
練習しようとしている曲の難易度を仮に数字の「10」としたら
普段から基礎練習をしておけば、難易度が「6」に下がるようなイメージです。
ギターを構えていきなり曲を練習している人は「基礎練習」でウォーミングアップをしてから
ギターの練習に入ることで効率よくマスターできるようになります。
ピッキングには種類がある
ここで言うピッキングの種類とは「オルタネイトピッキング」などの
テクニカルな名前のついたピッキングのことではなく
ピッキング時に腕から手までのどこまでを使用するか、を指しています。
・肩から手までを固定し、肩を軸にする
・肘から先を固定し、肘を軸にする
・肩から手首までを固定し、手首だけを動かす
などなど。パターンはいろいろです。
基礎練習はマスターへの近道
カッティング、速弾きなどによって右腕の使い方は変わります。
基礎練習をしていない人は本来使うべき右腕の使い方ができていないために
マスターまでに時間もかかり、「自分には弾けない」と決め付けて諦めてしまう方もいます。
今回は大きく2つの基礎練習を紹介します。
時間もかかりません。
練習前のウォーミングアップを習慣にすることから始めましょう。
毎回同じウォーミングアップをしていると、そのうち体得できるようになります。
基礎練習の内容も徐々に難易度を上げていくようにします。
エレキギター上達方法<ブラッシング編>
最初の基礎練習はブラッシングのみを使用します。
クリックに合わせて以下のようにリズム練習をします。
①4分音符:1小節(ダウンピッキング)
②8分音符:1小節(オルタネイトピッキング)
③3連譜:1小節(オルタネイトピッキング)
④16分音符:1小節(オルタネイトピッキング)
最初はテンポ「♩=80」くらいからはじめます。
テンポが遅いので「簡単」と思うかもしれませんが
基礎練習なので簡単でいいのです。
しかし、最初のうちはテンポが遅いのでクリックに合わせることが難しいと思います。
テンポ「♩=80」で意識すべきことが体得できたら
テンポ「♩=100」に上げて同じように繰り返します。
最終的に「♩=160」くらいまで上げても体得できるようになっているのであれば
このブラッシングの基礎練習は卒業していいと思います。
この練習で体得したいのは以下の2点です。
「リズムの頭を意識できるようにする」
「右腕の使い方を意識できるようにする」
「リズムの表裏を意識できるようにする」
ギターのフレーズに気を取られ、リズムの表裏を意識できている方が少ないため
フレーズのないブラッシングで練習することでリズムの表裏に意識が向くことを目的にしています。
ちなみに前述の「③3連譜:1小節(オルタネイトピッキング)」だけ
2拍目と4拍目がアップピッキングで始まります。
慣れるまでは大変かもしれませんが
これに慣れておけばシャッフルの曲の演奏時に非常に楽です。
「右腕の使い方を意識できるようにする」
弾いてみるとわかると思いますが、テンポ「♩=80」では
「④16分音符:1小節(オルタネイトピッキング)」だけ
右腕の使い方が違うことに気づいたでしょうか。
もしこの時点で「各音符ごとに右腕の使い方が違う」という方は
全弦ブラッシングすることを意識してもう一度試してみてください。
テンポが遅いうちは①〜③は肘を軸に手首固定で慣れたほうがいいと思います。
そうすると④だけ手首を使う意識になるはずです。
中級者の方の基礎練習のとっかかりとしては
手首を使うパターンと使わないパターンを意識できるようにすることを目的しているためです。
エレキギター上達方法<メカニカルトレーニング(運指練習)編>
多くの方が聞いたことがある、もしくはトライしたことがある練習ではないでしょうか。
しかし、地味で辛い練習のためか続けている方が少ないのも事実です。
たいての楽器は指を使いますので「運指練習」は必須です。
運指のパターンは無数にありますが、
最初のうちは実用できるフレーズを練習に取り入れることで
継続できることを目的にしたほうがいいと思います。
条件としては
①一定のリズムであること(例:16分音符のみで構成されている)
②オルタネイトピッキングで演奏できるもの
運指練習の内容はスキルによってステップアップされるため
習慣化できるようになってきたら徐々に飛弦や
3本以上の弦にまたがるフレーズを取り入れるといいと思います。
また、右腕は基本的に肩から先を固定して弾いたほうがいいです。
2弦ごとに肩ごとズラすイメージです。
そうすればピックの振り幅はほぼ変えずにスムーズにピッキングできますので
速いフレーズもアルペジオも今以上に上達できるはずです。
メカニカルトレーニングもリズムが重要ですので
クリックに合わせて、最初は確実に弾けるゆっくりなテンポから始めます。
メカニカルトレーニングは左手の強化練習と思われる方がいますが
右手と左手をリンクさせるための練習です。
速弾きがうまく弾けない場合、
よく聞く「ゆっくりなテンポから始め、徐々にテンポアップしていく」方法は
両手のタイミングが合っている状態をキープするためなのです。
楽器屋さんや本屋さんで見かけたことがあるかもしれませんが
小林信一先生の書籍がなかなか良いのでご紹介しておきます。
まとめ
エレキギター上達のための体得項目は
①ブラッシングによるリズムの表裏への意識
②2弦ごとに移動する右腕の使い方
③フレーズによって可動域を変える右腕の使い方
④基礎練習は確実に演奏できるテンポから始める
これらをマスターできればいよいよ上級者の入り口も見えてきます。